“IT界のサンタクロース”(?)と言えばSITAさん!また今年もあっという間に、忘年会だ!クリスマスだ!そして、年賀状の準備だ!と大忙しの年末が近づいてきたが、その前に、「SITAさんの日常ってどんななんだろう?」との、皆様方の素朴な疑問にお答えして、SITAさんの篠原さんのご自宅を訪問した。さて、どんな生活を送っているのか、乞うご期待!

 
 
「番犬」ならぬ「番魚」が玄関でお出迎え

 海水浴客で賑わう真夏を過ぎても、一年中波を追っているサーファーたちにとって、湘南の海はやっぱりどこか違うのだろう。篠原さんが住む茅ヶ崎は一年中、海の香りと日焼けした人々で賑わう。茅ヶ崎駅から徒歩8分程のところ、あの加山雄三氏からその名前が付いた“雄三通り”からちょっと脇道にそれたところに篠原さんのご自宅があった。玄関を入ると“番犬”ではなく、なんと“番魚”!この番魚、アメリカ生まれだという。3年前にアメリカ西海岸を旅行中に出会い、一目惚れして日本に連れ帰ってきたそうだ。篠原さん、なかなかの情熱家のようだ。
 応接間に案内されると、3人の女性がそれぞれパソコンに向かっていた。この日はSITAさんとしての本領を思う存分発揮できる「ホームパソコン塾」の日だったのだ。「それでは、お手並み拝見!」と授業を見学した。“授業”といっても、普通の家の応接間で、妙齢の女性3人が集まっているのだから、これはもうかしましい!笑い声が絶えないし、果たしてこの授業の間、皆さんの口が閉じているときはあったのだろうかと疑問に思うぐらい、おしゃべりが尽きないのである。しかし、さすがにSITAの篠原さん。押さえるところはきちんと押さえている。みなさん、授業が終わる頃にはきちんとその日の内容をマスターして笑顔で帰っていかれるのだ。

ホームパソコン塾は応接間で開講。このアットホームさがたまらない!
一番右がインストラクターの篠原友恵さん

 このクラスは月1回の開講で、今年1月からスタートしているので、皆さん、かなりパソコンを使いこなしている。それもそのはず!家計簿や住所録、そして年賀状に通院記録・・・と、篠原さんが生活に密着した内容にこだわった内容にしているのだから、興味も湧くし、やる気だって違うはずだ。「いくら授業で教わったって、普段の生活で使わなければすぐに忘れちゃうし、習う意味も無いでしょ」と言う、篠原さんの言葉に「生涯学習」の本質を見た思いがした。勉強は学生だけに与えられた特権ではないのだ。定年退職を迎えたり、子育てが終わったシニアたちこそ、自由になる時間とちょっぴり余裕のあるお財布と相談して、少しでも関心があるものにチャレンジして、生活に彩りを添えるべきである。篠原さんはそれを後押ししているのだ。
 ここで、賑やかな女性3人をご紹介しよう。
 まずは志澤さんへのインタビュー。普段はグループを作って、お年寄りの方々と一緒に遊ぶボランティア活動をしているそうだ。つい先日も久里浜へ遊びに行ったという。その案内状を作ったり、会員の住所録を作ったりと、この教室で習ったことをちゃ〜んと生活に生かしている。
 とっても勉強家なのは吉田さん。パソコンでわからないことがあるとすぐに本を買って勉強するというのだから頭が下がる。パソコンを始めて2年弱だというが、今では最新情報をチェックするために月刊誌まで購読しているというからビックリである。そして毎日パソコンに向かっているという惚れ込みようだ。

「お土産代わりに名刺を作って持っていくのです」とユニークなお話をしてくれた目黒さん(右)

 突然、「はい、あなたの名刺よ!」とお友達から名刺を差し出されたらあなたはどうするだろうか?もちろん、びっくりするだろう。そして、大喜びすること間違いないだろう。そうやって人を驚かせたり、喜ばせたりしているのが目黒さんなのだ。初めて会った人の情報を仕入れると、密かに“その人らしい”名刺を作成し、次に会ったときに「はいっ!」と手渡しするというのだ。皆さん、大喜びだそうだが、特にこれまで名刺を持ったことが無かった主婦たちに大好評なのだという。でも、実は作っている目黒さん自身が一番楽しんでいるということが話している様子から伝わってくる。
 授業が終わると、皆さんパソコンの前からそそくさと離れ、これから先は美味しいケーキとコーヒーでその日の反省会(?)と称した楽しいコーヒータイム。その日の授業の話をしたり、家族のことや趣味のことを話したりと、篠原さんの応接間はますます賑やかになった。「パソコンも楽しいけれど、なんと言っても授業後のこの時間が楽しみで参加しているところが大きいかなあ」と言って皆さん笑われた。さすが、SITA1級をお持ちの篠原さん!皆さんの気持ちをしっかりと掴んでいる。

パソコン教室が終わってからの楽しいひととき

 篠原さんのもう一つの特技「刺繍」の話しに花が咲いた。インターネットで刺繍に関する本をワールドワイドで探し購入し、そこに掲載されている道具もインターネットで探し個人輸入をするという。根っからのネットサーファーである。「全て英語でしょ」と尋ねてみた。「そんなに難しい英語を使わなくても大丈夫ですよ」と簡単に言う。私なんか、ただ「ウ〜ン!」と唸るだけである。しかもネットの達人だけでなく、刺繍の達人でもあるというから驚きだ。

<左>しばしパソコンを忘れ、篠原さんの作品に話題が集中
<上>アメリカからインターネットで購入した「刺繍」の本

 授業風景を垣間見て、篠原さんのパソコンの実力とサービス精神旺盛なお人柄がよくわかったが、この二つが重なると、いろいろと楽しいイベントを生むそうだ。例えば、今年8月に中国の西安を旅行し、愛用のデジカメで500枚の写真を撮ってきたそうだ。これをただ見るだけでは「え〜、500枚も写真を見るの・・・」となってしまうが、そこは篠原さん。パソコンの機能を駆使して楽しい家族団欒を演出してしまうのだ。これは「スライドショー」という機能で、2,3秒で自動的に次々に写真を変えていく仕組みなので、500枚の写真でも、あっという間に、飽きることなく見終わることができるのだ。「パソコンは家族の団欒や楽しい会話を演出するためのもの。“楽しむ”というところからパソコンに入ってほしいですね。日本中をあげて湧いたIT講習も授業時間はたった12時間でしょ。これじゃあ、パソコンを面白がるどころか、嫌いになったところで終わっちゃいますよ。私がこの教室を始めたのも、IT講習のフォローアップの必要性を感じてなんです」と話す姿は、まさしくSITAさんの鑑だった。

旅の思い出をCDに
スライドショーでアルバム鑑賞。大いに盛り上がった後「これの作り方を是非教えて!」と皆さん

 全国のSITAさん!ここまで読んで、篠原さんに刺激を受けたんじゃないですか?
 パソコンの楽しさを独り占めしていませんか?もっと、もっとたくさんの人に楽しさを分けてあげなければいけませんよ。
 だって、あなたは“SITAさん”なのだから。

富士通オープンカレッジ校でスタートする新しいカリキュラム「進め!ブロードバンド生活」に掲載された篠原さん