「現役」という響きからあなたは何を思い浮かべるだろうか?
 たぶん、「バリバリに仕事をこなしているビジネスマン」あたりを思い浮かべているのではないだろうか。
 今回ご紹介するのは「新現役ネット」。現役の前に“新”がつくのである。

 「新現役」とは、「自分に合ったライフスタイルを持ち、より生き生きと活動したいと考えている方々」のことを指すという。そういった方々が集まりお互いに協力し合うことで、一人ではできなかった事を可能としていく「仲間ネットワーク」が「新現役ネット」なのだそうだ。「自分に合ったライフスタイル」だって持っているし、「生き生きと活動」だってしている(?)のだから、私も仲間に入れてもらえるのではないかと、淡い期待を抱きながら新現役の方々の集まりに参加した。

フォーラムに集まった「新現役ネット」の皆さんに SITAの案内を

 10月2日(水)一ツ橋ホールで「第12回新現役宣言フォーラム」が開催された。この日のテーマは「元気になる経済学」。野中ともよ氏の講演やその後、白鴎大学 福岡政行氏、新現役ネット代表 岡本行夫氏とのディスカッションや来場者との意見交換、質疑応答といった盛り沢山の内容だった。

フォーラムの主催者であり、「新現役ネット」の代表である岡本行夫さん

 会場の一ツ橋ホールに入った途端、目に飛び込んできたのは「SITA」の文字。入口横にSITAのブースを設け、新現役ネットの会員にSITAのPRをしていたのだ。この「新現役ネット」と「SITA」。“自分に合ったライフスタイルを持ち、より生き生きと活動したい”という趣旨が実にぴったりと合うのである。つまり、SITAさんは、新現役ネットの会員資格を持っているし、新現役ネットの方々もパソコンと仲良しであれば、SITAの資格を取得する可能性が充分あるということなのである。だから、今回この会場でPRしていたのだ。来場者の皆さんも関心を示しているようだ。SITA応援団の私としては大声で呼び込みをしたい気持ちをぐっと堪えて、会場内に入った。

 岡本代表の挨拶の後、野中ともよ氏は「元気になる経済学」というタイトルで講演した。
 講演が始まって直後、野中さんから会場の皆さんに質問が発せられた。
 「会場にお集まりの皆さんのなかで『私の会社は元気です』という方、手を挙げてください」現在の経済状態のなか、手を挙げる人なんていないだろうと、誰もが思った瞬間、ひときわ大きな声が響いた。
 「はい!」
 「お一人だけいましたね。職種は何ですか?」
 「自動車関連です」
 「帰り、狙われるかも」の野中さんのジョークに会場は笑いの渦に包まれた。
 “立て板に水”という言葉は、野中さんのためにあるようなもので、実に鮮やかなトークである。優しい語り口の中に、ピリリと効いた薬味を随所にちりばめながら、聴く者を惹き付けて離さないトークは実に素晴らしい。

「元気になる経済学」を熱っぽく説く
野中ともよさん

 経済の元気さを示す指標に株価がある。7,000円を突破したら我が国は沈没しますといった言葉に凍り付く思いをしたのは私だけではなかっただろう。そして、現在の時価総額260兆円の約60%は外資系が保有しているといった言葉にも背筋が寒くなる思いがした。半分以上が外貨によって支えられているということは、それが「サヨウナラ!」なんて手を振ったら我が国の経済はどうなってしまうのだろう。経済音痴の私としては恐怖心が募るばかりである。

 「日本の経済を良くするのは、会場にお集まりの皆さんです」といった言葉に少しは安堵し、次の言葉を待った。その内容とは、現在我が国には1400兆円の個人金融資産があり、それの約60%は預貯金で、株式等には僅か11%しか振り向けられていないという内容であった。しかもこの個人金融資産保有者のほとんどが会場に来ているような新現役の60歳以上の方々だという。このお金の使い方一つで日本の経済は立ち直るという。「そんなに簡単に行くのかなァ」と思いつつ次の説明に耳を傾けた。

元気のない政治を嘆く福岡政行さん

 私たちの生活は企業が提供する商品やサービスで成り立っている。よって、私たちの生活を良くしようと思えば、企業を良くしなければならない。それを意思表示することが、即ち株に注目することであるということのようだ。そういえば政治を良くするために清き1票を投ずる理屈と一緒かなと勝手に理解し妙に納得できた。個人金融資産が低金利の預貯金として眠っているより、企業を元気にするために使われたら我が国の経済はすぐに元気を取り戻すというシナリオのようだ。「株を買って損をしたらどうしてくれるの?」なんて後ろ向きのことを考えるようではダメだということだろう。それにしても、株には全く縁がなかった私だが、こんな話を聞くと、長年間接金融で回ってきた我が国の金融事情が、いよいよ直接金融に加速し始めたのかなと思った次第である。

「新現役ネット」のホームページ
http://www.shingeneki.com/

 低迷する日本経済を救うには私たち一人一人が「21世紀の我が国をどうしたいか」という明確なビジョンを持つこと。すなわち、しっかりと自分を持って生きていかなければならないとハッパをかけられたのである。しかし、「この会場に集まっている“新現役”の方々はそんなこととっくに実践している方々なんですよ。もちろんSITAさんだって!」と言いたかったが、それを言ってしまうと身も蓋もない。

 ここで、「新現役ネット」の方々の活動の一部をご紹介しよう。

・学びの会
・新現役の知識のデータバンク
・パソコン応援団
・コミュニティルームのオフ会
・技術総合支援グループ活動
・ウィークデー・サロン「それいゆ会」

 「学びの会」では、会議室を借り、毎回講師となった会員が、おもしろくて有意義な話をし、それをビール片手に聞き、意見交換しながら、知識を深め、交流をはかっていく集まりだという。ビールがあるのならば話も弾むだろう。また、「コミュニティルームのオフ会」では、「息抜きグルメ酒話会」があり、それが発展し「歴史を訪ねる旅の会」や「お酒を楽しむ会」が生まれ、活動しているという。お酒が楽しめるなんて、是非参加したいものだ。
 ほかにも多彩な活動が行われている。ホームページも開設されているし、メールマガジンも配信している。
 一度、覗いてみる価値はありそうだ。

「食」と「農」のルネッサンスにこだわる 「新現役どっと こめ」
http://www.dottokome.com/
経験豊富な新現役が結集した技術者集団が、「技術大国ニッポン」を支える中小企業、頑張っているベンチャー企業等の支援を行います。
http://www.shingeneki.com/gssg/